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JA
本論では、林崎甚助重信 (1542?-1621?) により大成された日本の古武道、居合術における密教の影響を論述する。封建時代に成立した武道の理論的根拠が仏教の枠組みに求められることはよく知られている。特に禅はこの分野において重要な位置を占めているように思われるが、実は他の仏教の形態、すなわち密教も、古武道の身体と関わりがあるのである。本論では、庄内(山形県西部)に伝わる林崎田宮流が所蔵し、成立初期の時代を偲ばせる、1706年奥書の『手次之巻』に焦点を当てる。型の伝承を認定するため書かれたこの書物は、古武道の全般的な思考方法のみならず、技術の修練の本質にも密教の深い影響があることを示すものとして、特に注目に値する。具体的に、当資料は武術の本質が密教の集中状態と関係するとし、修行の最終目標の一つは悟りを得ることであると説明する。それゆえ、武道に関する現代以前の数々の資料に様々な密教の要素が見られる中でも、当資料はそれがはっきりと抜刀術の修行における二つの本質、すなわち実践的・精神的本質を示すという事実から特別であると言える。論文の中で述べられるように、この二つの本質はおそらく、密教と神道の思想が混交した修行の、長く豊かな伝統を持つことで知られるこの地域において、この武術が大成した結果だったのだろう。このようにして、本論では居合術の歴史と本質に更なる光を当てる。
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