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JA
20世紀の日本の偉大な作家の一人である三島由紀夫(1925–1970)にとって、中世の能は重要な霊感の源であった。1950年から1962年にかけて、彼は九つの能作品を書き、これらを「近代能楽集」と名付けた。能とは呼ばれるものの、舞台は20世紀であり、登場人物は古典的な作品とは対照的に現代の話し言葉を用い、現代の観客が無理なく理解できるものとなっている。これらの作品は、日本のみならず、海外でも瞬く間に人気を得た。幾つかの作品は英語、ドイツ語、スペイン語、フランス語、そしてポーランド語にも翻訳され、1950年代からはアメリカおよびヨーロッパの舞台で成功を収めた。ポーランドの演出家もこれらの短い劇作品に魅せられ、幾度もポーランドの劇場で上演してきた。既に1965年に、タデウシュ・ウォムニツキは 三島由紀夫の三作品の近代能楽を演出し、それからおよそ30年後、1994年にアンジェイ・ワイダは四作品の舞台化を実現した。若い演出家達は、それによって能に興味を示すようになった。2007年には、アグニェシカ・オルステンとナタリア・ソウティシクの二人の演出家が、三島の能に対する彼女らの解釈を示した。 筆者はこの論文で二つの問題に取り組みたい。第一には、日本の劇作家によって書かれ、西洋とは異なると思われる表現や詩情に満ちた作品が、どのようにポーランドの重鎮とも言える演出家達や若手の関心をひいたのか。第二に、三島由紀夫はどのように中世の能の世界を自身の作品の中に反映させたのか。そしてポーランドの演出家達はこれらの三島作品をどのようにポーランドの文脈の中で発展させていったのかを考察したい。
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