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JA
日本古典文学の解読に必要な解釈学的な方法(hermeneutics)を利用すると、特に十七世紀の曖昧な文学としての俳諧・俳文の言葉の深い意義を再発見することが可能になるという確信を十数年前からもつようになりました。同時に、松尾芭蕉の活動について、時代の制約や政治体制の圧力などのせいで沈黙に埋められた部分があることも考えなければならないだろうと、日本で芭蕉の足跡を旅したり資料を読んだりしながら直観的に感じたことに今でも関心があります。 検閲の厳しかったポーランドに生まれ育った私には、文字になっていない部分、つまり背後にあるものを探す癖があるようですが… その癖からの思い込みかもしれないが、松尾芭蕉が生まれたのが徳川家光にはじまる強権支配の時代であったことをまず思い浮かべ、芭蕉が社会からの自由を求め、“永遠の旅”に生きていたのではないかといった感じが強くなりました。芭蕉とその俳諧・俳文(紀行文)を見ながら、彼が途中で会った人々と同情し、自然な現れ、“双葉”や“小さきものたち”、入門したばかりの弟子、“下下の下の隠れ切支丹”と親しく扱うような姿勢をあらわしていたことが分かりました。その故に、芭蕉の、句の表に出せなかった内容の豊かさを解読した上で現れた切支丹との影の出会い(出会いの匂いといえるほどの)ような余情を、ここで分かち合って、ご一緒に考えさせていただきたく思います。
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